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2011年9月

わたしの、名前

今読んでいる本、『チーム・バチスタの栄光』。
東城大学医学部付属病院で行われたバチスタ手術で起こった術中死の真相を探っていくストーリー。

このドラマは前に、テレビドラマ化された。
私は見てない。

この小説の主人公である愚痴外来の田口先生の個人的な趣味の質問は、相手の名前の由来を聞くこと。
私の関心は今、ストーリーの行方でもなく、術中死の真犯人でもなく、その田口先生の質問に向いている。

田口先生は、自分で言うほどのおちこぼれでは、ない、と思う。
人の言動を観察する能力に長け、その上で相手への対処法もわきまえている。
さらに、相手の話を聞くこともできる。

そんな田口先生が、私がこの本の4分の1も読んでいないあいだに、『相手の名前の由来』を聞く質問を数回。
気にならないわけが、ない。

そのうち、私が田口先生に直接質問されている錯覚に陥る。

『あなたの名前の由来は??』

私の名前は・・・・、一度では読めない。

『美しい名前ですね。』

この感想の裏側に、私はいつも見えない声に悩まされる。

(すごい、名前負け。)
(名前と見た目が見事に一致していない。)

せっかく名前を褒めてくれた相手にも、存在しない悪意を作り出してしまう。
変わった名前なのに、名前の由来はない、らしい。
強いて言えば、『画数』。
は?なにそれ。

私の名前は、名前負け。由来なし。正しく読んでもらえない。ひどい時は、変な読まれ方をされて笑われてしまう。

嫌いだ。

田口先生、こんな私をどう診断する??

自分の名前に対する感じ方=その人の生きる姿勢。

・・・・・なるほど。

私が自分を肯定できない理由、ここにあったか。
両親が聞いたら悲しむな、きっと。
名前を褒めてもらえたら『ありがとう』。
そう言えれば、自分のことを信じてあげられるんだろうか。

・・・・・・なんて考えながら呼んでいる私。気がつけば、本を読む手が止まっている。
心理学の本を読んでいるんじゃないんだから。
明日までに、犯人をみつけれらるといいな。

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